井上染物店 郷土伝統工芸品


 
 

   
 
井上染物店
 現六代目当主 井上豊彦
  七代目   井上展弘
〒400-0404
山梨県南アルプス市古市場460
tel 055-282-1030
fax 055-282-1195
  
 
 
 
 
 
南アルプス市商工会 
〒400-0222
山梨県南アルプス市飯野2812
tel 055-280-3730
fax 055-280-3731
 
南アルプス市役所 
〒400-0306
山梨県南アルプス市小笠原376
tel 055-282-1111
fax 055-282-1112
 
 
制作 南アルプス市商工会
 




 

 江戸末期に初代井上品兵衛が藍染めを始め、以後 160年余り続く染物技術を先代から引き継ぎ現代六代目井上染物店当主として甲州武者のぼり、鯉のぼりの制作他、染色技術を駆使した郷土伝統工芸品の制作に日々努力を重ねている。
 平成 6年には山梨県郷土伝統工芸品作家にも認定され平成12年にはやまなしの名工として表彰された。又、地域後継者の育成や地域産業の振興、発展にも寄与しており、国内での展示会や県内外で染色教室や体験教室を開催し講師としての活躍も幅広い。現在は豊彦氏の妻隆子さん、二男でやがて七代目となる展弘さんらも加わり家族が一丸となって伝統の美を守っている。
 


現六代目当主


平成12年
 やまなしの名工

平成 6年
 山梨県郷土伝統
 工芸品認定

 作家 
井上豊彦
 
七代目 
井上展弘
 
 

 

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作業工程
 

糊作り
 のぼり類は糊染めといわれ、その糊作りはもっと重要で、細心の注意を必要とします。
 上質の餅米の粉と米糠を鉢で充分ねることから始まります。糊染めの糊は、幟の命ともいわれており、輪郭線としてくっきりと白く表れてきます。このねりの作業が最後まで幟づくりに関係してくることになります。それを充分に蒸します。蒸された材料をまたねり続けます。ねばり、こし、かたさ、体で覚えた糊作りで、時間にして40分以上練り続けます。仕上がり近くに均一の質を確保するため石灰と塩を加えます。これも季節や温度によって、そのつど違ってくることになります。
 
布の精練
 布は、金巾(かなきん)とよんでいる無ざらしの木綿をもちいます。その布は伸子(しんし)でピンと張られます。
 
下絵写し
 下絵を付けて暗くした作業場は布の下からライトが当てられています。伝承された、井上染物店の鯉のぼりは、この布の下に張られた下絵が基本です。強弱、線のいきおいや早さを表現していくのです。六代200年を越えて続く井上染物店には、その礎をつくった下絵が多数残っています。広巾の和紙のない時代に継ぎ合わせ作った下絵は、大勢の職人達の手本になった下絵は、江戸時代の木版画のように、分業して作られました。
 
糊置き
 のり置きで輪郭線がきまるとそのまま数日間、乾燥させます。
 
豆汁を塗る
 豆汁を塗り染め付に入ることになります。
 
 

原料
五月の空をおよぐ鯉のぼりは、日本古来の色で染められます。朱、藍、タン、若草レイキ、おうシンバシ、墨、日本画に使用される顔料で制作されます。

染付
 奈良(すみ)(にかわ)を加えます。刷毛(はけ)は毛足の短い江戸刷毛を使用します。色付けは一気に仕上げなければなりません。均一な色合いはこの作業にかかってきます。ぼかしは、井上家の幟のいちばん美しいといわれるところです。墨に豆汁を加えます。
 
色止め
 作業場から外に出て、干し場でもう一度伸子張りをします。伸子の両先は太い針で作られています。風でふれ合わないよう、外の天気と見合いながらの作業になります。
 布目まで江戸刷毛ですり込んである色を、膠を溶かした液を散布して、もう一度膠の力を借りて一段と強く定着していきます。最後の仕上げとして膠を使いますが、膠は、全体に定着するために使い、基本的には豆汁の力で色止めをします。
 
水洗い
 もともと染物の発達にきれいな流れの水が必要です。水洗いの工程は、昔は河原でした。現在、普段は作業場の中の水槽で行われています。糊置きからこの水洗いまで、輪郭をしっかり止めていた糊が流されるのです。ここまできて始めて白い線が表に出ます。色のにじみ、のり割りによる色ずれなど、細かい目くばりをしながらの作業となります。
 
干す
 水洗いした布を日向で乾燥させます。
 
仕立から完成
 鯉のぼりは鯉の形に裁断された布を左右の形がずれないように縫合して一匹の鯉に仕上げます。武者のぼりは染め上げた後に布地の周囲を厚い布で補強し、片側にチ(乳)を付け、旗の下側にきらびやかな飾りを付けて完成です。
 

 





                  天空を舞う  甲州鯉幟物語
 
 
         
 
     

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